平凡な社会人の日記

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twitterの #とろねこチャレンジ って何? -すやすや眠れる猫を一頭でも増やす-

本稿の目的: 「#とろねこチャレンジ」を知る

本稿の対象: twitterInstagramを使っている猫好きの人々

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とろねこチャレンジ(kao 花王株式会社さんのホームページより)

本稿のまとめ

・すやすや眠る猫をtwitterInstagramに「#とろねこチャレンジ」というハッシュタグと共に投稿すると、1投稿につき10円が保護猫の譲渡活動に寄付される。(kao 花王株式会社さんによる活動)

・猫を飼っていない人でも、この活動を広めることにより殺処分される猫を減らすことができる。

・一人何回でも参加可能、期間は2020年2月7日〜4月30日
www.kao.co.jp

導入

twitterで猫画像のパトロールを趣味にしているさっちゃんです。

SNSでは可愛い猫の写真や動画が流れてきてうれしいです。飼い猫や近所の猫の写真の他にも、猫の漫画や野良猫と仲良くなる方法などたのしい情報が流れてきます。その中に、いつのまにか「#とろねこチャレンジ」というハッシュタグが付いているものがある事に気づきました。「#とろねこチャレンジ」とは何でしょうか?

とろねこチャレンジ

「#とろねこチャレンジ」とは、花王株式会社さん(以下「花王」)が主催している、保護猫の譲渡活動に対する社会貢献活動です。twitterInstagramで、ハッシュタグ「#とろねこチャレンジ」とともに、眠る猫の画像・動画を載せると1回につき10円が花王から保護猫団体に寄付されます。

かわいい猫の画像を見られるだけではなく、日本のどこかの猫の明日のご飯につながる素敵な活動です。寄付金の使い道については、2割がキャットフード代に、8割がSNSを通した飼い主募集広告に使われます。(2020年3月1日現在、Twitter: 90557 tweets, Instagram: 54426 posts)

注意事項が5つあります。(ホームページに丁寧なQ&Aがあります。)
・一人何回でも投稿できる
・非公開アカウントでは無効
リツイートやいいねは含まれない
・写真は猫のみ対象
・期間は2020年2月7日〜4月30日

この節では「#とろねこチャレンジ」は、保護猫の未来につながる活動であることを述べました。花王のホームページを見ると、現状は年間3万頭の猫が殺処分されていて、目標は殺処分数を0にすることだと書いてあります。そこで気になるのは、殺処分数0というのはどれくらい現実的なのでしょうか?

とろねこチャレンジの背景

この節では、保護猫活動の現状について述べ、「とろねこチャレンジ」の目標がある程度現実味を帯びていることを言います。

環境省の統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」に、2018年の資料が載っています。(次の図)

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fig1: 犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況。
①:譲渡することが適切ではない(治癒の見込みがない病気や攻撃性がある等) 
②:愛玩動物、伴侶動物として家庭で飼養できる動物の殺処分
③3引取り後の死亡

注目してほしいのは、猫の合計引き取り数56,404頭に対して、殺処分数30,757頭という数です。嫌な数字ですね。しかしこれが現実です。私がTwitterで流れてくる猫のかわいい画像を収集する一方で、年間約3万頭の猫が税金を使って殺処分されています。

こういう話をすると暗い話になりがちですが、いいニュースもあります。同じく環境省の統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」によると、全国の犬・猫の殺処分数は年々減り続けています。(次のグラフ)

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fig2: 全国の犬・猫の殺処分数の推移。単調に減少している。横軸:和暦、縦軸:殺処分数。(例えば平成20年と平成30年の総殺処分数を比べると、5分の1以下になっている。)

これを見ると、「とろねこチャレンジ」が掲げる目標「殺処分数を0に」というのは、そう遠くない未来でほとんど達成されるように思われます。病気や怪我でどうしても譲渡できない犬・猫もいることは事実ですが、譲渡可能な犬・猫も合わせて1万頭以上いることも事実です(fig1: 犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況:殺処分数の①と②)。この数を減らすことが殺処分数0へのアプローチの一つです。こう思うと、「こんな事してもどうせ何も変わらないんでしょう?」という人もやる気になってくれるのではないでしょうか。

まとめ

・すやすや眠る猫をTwitterInstagramに「#とろねこチャレンジ」というハッシュタグと共に投稿すると、1投稿につき10円が保護猫の譲渡活動に寄付される。(kao 花王株式会社さんによる活動)

・猫を飼っていない人でも、この活動を広めることにより殺処分される猫を減らすことができる。

・一人何回でも参加可能、期間は2020年2月7日〜4月30日

猫を飼っていない私のような人でも、できることがあります。「リツイート」や「いいね」だけでもこの活動が広まる機会になり、どこかの猫の明日になります。


最後に、意見や感想についてはブログにコメントして頂いたり、twitter:@toshiakisan1127 までお願いします。丁寧なQ&Aが花王のホームページにありますので、それも見てください。(なぜ猫だけ?動物より先に人への寄付が必要では?仲介業者はいるの?どうせ広告活動じゃないの?…etc.)

「#とろねこチャレンジ」